シングルマザーになったホームステイからの手紙
最初は嬉しかった妊娠。しかし相手との不仲で精神的に参ってしまい、経済力もなかった私は今回は諦めようとしていました。そんなときに友人が養子縁組を教えてくれたのです。そのときの私は、自分が幸せにする自信も育てる自信もなく中絶しか考えていなかったので聞く耳持たずでしたが、お腹の中で赤ちゃんが動いたときに「産んであげたい」と思ったのです。
産んで託すという選択をしてから早速いくつかの団体を調べ、対応とTV放映の雰囲気の良さからライフホープに決めてアポを取りました。ステイしてからは不安も最初だけで、実際は出産までとても楽しく安心して過ごすことができました。
ここでの生活、そしてこの出産で神様の存在と命の大切さ、愛と感謝について考えさせられました。私は現在、養子縁組を撤回してシングルマザーで子育てをしています。産まれてすぐ治療漬けになってしまった赤ちゃんと入院最後の日だけ一緒に過ごせたのですが、小さな身体で頑張るその姿を見て、いてもたっても居られなくなったのです。
ここでは書ききれない位、出産まで本当に沢山のことがありました。私は中絶という行為をとても安易に考えていたと思います。今まで言い訳や逃げてばかりで本当に自分のことしか考えて居なかったのだな、と気づかされました。赤ちゃん(命)はギフトであり宝物だと実感しました。この経験は一生忘れません。
日々色々な話をしてくれ、出産にも立ち会ってくれたシンシアはじめライフホープと教会の方々に心からの愛と感謝を送ります。皆さんの応援があって今の私があります。共に過ごした楽しい時間を忘れません。短い間でしたが色々とお世話になり本当にありがとうございました。このご縁をこれからも大事にしていきたいです。