2025年12月30日

相手がわからない妊娠からの出産

相手がわからない妊娠からの出産     


ライフ・ホープ・ネットワークにステイして出産し、シングルマザーになった女性のインタビューです。


Q1 妊娠がわかった時、どう思いましたか?

複雑でした。相手がわからなかったので・・・。

つわりっぽいのがあって、まさかと思って妊娠検査薬を使ったら陽性でした。

中絶も考えましたが、自分の年齢と状況を考えたら今後産めないかもしれない、産んだ方がいいかな、と悩みました。金銭面や、誰にもサポートしてもらえない不安が大きかったです。


Q2 どうしてライフ・ホープ・ネットワーク(LHN)に来ましたか?

病院に行かないといけないのはわかっていたけど現実を受け止められなくて、相談もできなくて、ようやく行かないとな、と思った時には産むしかなくなっていました。

母子手帳をもらいに役所に行ったら、保健師さんが状況を聞いてくれて、女性相談員も入ってすぐに動いてくれて、母子寮などサポートがあることも教えてもらいました。

それまでは不安しかなかったけど、それを聞いて、なんとかなるか、と前向きになりました。LHNもそこで紹介してもらいました。


Q3 LHNでの生活はどうでしたか?

共同生活したことがなかったので、大丈夫かなと最初は不安でしたが、今まで一人だったのと違って誰かがいるという安心感がありました。

夕食はみんなで食べて、そこで話を聞いてくれるのが一番良かったです。今気になっていることや体調面などを話すことができました。


Q4 出産してどうでしたか?

出産は16時間かかって大変でした!

正直に言うと、生まれた時は可愛いと思えなかったんです。赤ちゃんの顔を見て、誰の子?って。入院生活の中で徐々に可愛いなと思えてきました。そう思えてきたのは・・・母性ですかね?授乳をしたら一生懸命飲んでくれて、一生懸命泣いて、一緒に過ごすうちに、この子も頑張って生きてるな、私も頑張らないと、と思いました。


Q5 シングルマザーを選択したのはなぜですか?

実はつい最近まで、養子に出した方がこの子のためではないかとも考えていました。これから先のこと、運動会で父親がいない時など寂しい思いをさせるのではないか、父親がいないと幸せになれないのではないかと考えました。ネットでも両方の選択について調べました。区役所の相談員さんやシンシアがずっと話を聞いてくれていて、そういう人たちがいるから頑張ろうと思えました。


Q6 これからのことについてはどうですか?

普通の生活ができるようにしたいです。

まずは母子寮に入りますが、いずれは自分でアパートを借りて、仕事をして、自立したいです。子どもが友達を家に連れて来れるように、それまでにアパートを借りられるようになりたいと思います。

子どもには、父親がいなくて、おじいちゃんおばあちゃんもいないので、その分周りの人たちから愛されてほしいです。


Q7 同じように悩んでいる人にメッセージはありますか?

悩んでいたら相談してほしいです。役所に行ったら色々教えてくれます。必ず先はあるので、勇気を出して欲しいです。



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