2025年11月5日

「最悪」の妊娠から出産を選んだ結果

「最悪」の妊娠から出産を選んだ結果   


ライフ・ホープ・ネットワークでホームステイし、出産して赤ちゃんを養子縁組に託した女性のインタビューです。


Q1. 妊娠がわかった時どう思いましたか?

最初は妊娠に気づいていませんでした。(おそらくつわりで)ご飯を食べられなくなり、体重が1ヶ月で5kg落ちて病院に行ったら、妊娠17週と言われました。

最初は「最悪」と思いました。エコーでは人の形が見えました。怖かったです。


Q2. どうして出産を決めましたか?

実家に住んでいていずれバレると思ったので妊娠を母に言うと、「まさか」という反応でした。最初は中絶するつもりでしたが、本当にそれでいいのか母がいろいろ調べてくれました。

中絶後に「後悔した」という話が出てくるし、今から中絶するとなると中期中絶で体の負担が大きいし、少し冷静になって考えました。

病院のエコーで人の形を見ていて、中絶しても小さい赤ちゃんの姿を見ることになる、それは殺すことになるのではないかと思うと、できない、と思いました。


Q3. どうしてライフ・ホープ・ネットワーク(LHN)に来ましたか?

中絶しないと決めても、産んだ後子どもはどうなるのか、周りの人に知られるのではないか、出産までどう過ごすのかなど、不安がありました。

LHNや保健センターにも相談しました。住んでいる家の近くにも妊婦さんが住める施設がありましたが、近いから知り合いに会うかもしれないし、妊娠を秘密にしている父もすぐに来られる距離なのが心配でした。

名古屋なら家から少し離れられるし、手厚く相談に乗ってくれそうで、LHNに来ることにしました。


Q4. LHNの生活はどうでしたか?

家族以外の人と一緒に生活をしたことがなかったので心配でしたが、今日までうまくやって来られたと思います。名古屋に引っ越して来て、妊娠を隠さなくて良くなって安心しました。知り合いに会うことを気にせず外出できるようになりました。


Q5. どうして特別養子縁組を選びましたか?

産むと決めた時から養子縁組かなとは母と話していました。実家にも頼れないし、自分一人では育てられないからです。少し障害があり、仕事を辞めてしまっていて自立できていないので、子どもにいろいろ我慢させてしまうと思いました。

妊娠継続する中で、自分で育てたいなと思うこともありました。その選択をした場合のために母子寮の見学もさせてもらい、自分でも育てられそうとは思いました。お金がなくてもシングルマザーでやっている人もいます。

でも、シングルマザーの人たちはタフな人が多いと聞いて、自分はそこまで頑張れる気がしませんでした。子どもに我慢させてしまう、チャンスを奪ってしまうのではないかと思いました。それで、自分が育てるよりも養子に出した方が幸せなんじゃないかと思うようになりました。

養子に出すことへの不安はありました。どんな人のところに行くのか、将来悩むのではないかなど。でも両親揃っていてお金にも余裕がある家庭で育った方が精神的にも安定して、いろんな体験もできるのではないかと思いました。


Q6. 実際に出産してどうでしたか?

分娩は10時間ぐらいだったようなのですが、短く感じました。出てくる時は一瞬で、思っていたよりも痛くなかったです。

生まれてきた赤ちゃんは、かわいかったです。実際に見てしまうと、一緒に暮らしたいなと思ってしまいました。成長を近くで見守りたいと思いました。

でも、幸せになってほしい、自分では幸せにできない、と思いました。


Q7. 養親さんに託した後、どんな気持ちで過ごしてきましたか?

退院の日に初めて養親さんに会って、会ったらすごくいい人でした。養親さんからこれから写真が送られてくるはずなので、楽しみです。

悲しいのは時間に任せるしかないのかなと思います。今も、子どもが今何してるかなと思ったり、どうにか育てられなかったのかなと考えたりすることもあります。でもいくら考えてもやっぱり自分で幸せにすることはできないです。まずは自分がちゃんと普通に生活を送れるようにならいとと思います。捨てたわけじゃないと伝わるように、毎年手紙を書こうと思っています。


Q8. これからの目標はありますか?

まずは自立することです。子どもがいつか会いたいと言ってくれた時に会えるように、会った時にがっかりされないようになりたいです。

自分を産んだから私が不幸になった、と子どもに思わせたくないです。産んでよかったと伝わる人生を送りたいです。


Q9. 今悩んでいる人にアドバイスはありますか?

一度第三者に相談するのが大事です。産むか中絶するか、どちらにしても冷静になって考える時間が必要です。

無責任に産んだ方がいいとは言えないけれど、産めるなら産んだ方がいいと思います。

ネットで予定にない妊娠や中絶、養子縁組について調べると妊娠した人を責めるようなコメントが沢山出てくるけど、もう起きてしまった過去のことは変えられないのでこれからどうするか、自分を責めずにまずは自分の身体と心を守るためにもLHNなどの団体に相談してほしいです。

私は産んでよかったです。今までこんなに大切に思う存在には出会えませんでした。

自分が変わるきっかけにもなりました。今までなんとなくで生きていて、親にも甘えて、頑張る理由もありませんでした。希死念慮もあり、30歳ぐらいになったら死のうかなと思っていました。でももう死ねなくなりました。ちゃんと生きなきゃ、と思います。生きる理由ができました。

2025年10月3日

産んでくれてありがとう

産んでくれてありがとう         


元気に生まれてきたホームステイの赤ちゃん!













おかあさん、産んでくれてありがとう。

あかちゃん、生まれてきてくれてありがとう。

幸せな人生がありますように!




自分にも産めるのかな?と悩んでいらっしゃる方はぜひご相談ください。

0120-565-257(10:00〜20:00)

support@lifehopenet.com

2025年8月9日

気づいた時には妊娠7ヶ月

気づいた時には妊娠7ヶ月             

ライフ・ホープ・ネットワークにホームステイし、出産して赤ちゃんを特別養子縁組に託した女性のインタビューです。


Q1. どのようにしてライフ・ホープ・ネットワークに来ましたか?

もともと生理不順だったので生理が来ていないことも気にしていなくて、友だちにお腹の膨らみを指摘されて初めて気づきました。友だちがくれた検査薬で検査をしたら陽性で、「まじか…」と思いました。

病院に行くと妊娠7ヶ月と言われました。どうしようと思っていた時に、ディスカウント店のトイレに貼ってあった妊娠相談窓口の情報を見て、最初そこに連絡をしました。そこで、名古屋市内で妊婦さんのサポートをしているライフホープネットワークのことを教えてもらいました。

Q2. ライフ・ホープ・ネットワークでの生活はどうでしたか?

最初にシンシアさんに会った時にはびっくりしました。もっと「ザ・職員」みたいな人を想像していたら、外国人だし、でも私も知らないような日本語を知っているし。生活にはすぐ慣れました。個室で過ごせるので、誰かと一緒に生活をしているという感じもそれほどなかったです。初日の夜に、もう一人のホームステイのAさんと3-4時間話して、それで緊張が解けたかなと思います。

Q3. 特別養子縁組はどのように決めましたか?

特別養子縁組はかなり前から決めていました。でも、出産の少し前に、昨年ホームステイをしてシングルマザーになったBさんと話して、シングルで育てることもできるんだな、と思って少し揺れました。最終的には、自分自身もまだ体調の問題があって通院が必要だし、自分の生活を安定させるのが先だと思って特別養子縁組を決めました。

Q4. 出産はどうでしたか?

陣痛は思ったより痛くなかったです。でも3,900gの大きな子だったので、肩が出る時に痛くて、生まれてきた子に「大きすぎだよ!」と怒りました(笑)

入院中は赤ちゃんのお世話もしました。1時間ごとに泣く声が新生児室から自分の病室にまで聞こえてきて、そのたびにミルクをあげに行っていました。

養子縁組斡旋団体の職員の方に赤ちゃんを渡す日は、大号泣しました。その後は比較的すぐ回復できたかなと思います。養親さんから赤ちゃんの写真も送ってもらう予定です。

Q5. 今後のことについてはどうですか?

高校を中退しているのですが、今、高卒資格を取るための準備をしています。ここにいる間にマイカ(シンシアの息子、ダウン症)とよく遊んでいたら、そういう仕事をシンシアさんに勧められたので、マイカのような子がいる場所(障がい者施設など)で働けたらいいなと思います。

ここに来て話をすることで、自分の状況をポジティブに捉えられるようになりました。今妊娠して悩んでいる人も、相談してほしいと思います。



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