中日新聞に掲載いただきました。
先日、中日新聞様が取材に来てくださり、今朝の朝刊に素敵な記事が載っています!
取材に協力してくださったホームステイにも感謝です!
【男性向け】「3人目の壁」の話
思いがけず3人目を妊娠し、産むかどうか迷っている、あるいは3人目を中絶して後悔している、というご相談をよくいただきます。
出生率が1.30(2021年)の日本で、子どもを3人以上育てるのは「無理ゲー」のように聞こえるかもしれません。でも実際にお話を伺ってみると、必ずしも「無理」な状況ではないことも多くあります。
結婚が破綻しているわけでもない。裕福ではないけれど収入もある。ただ、今いる2人の子どもの世話で精一杯で、もう1人増える生活が想像できない。
そういったケースの多くは(決してすべてではありません)、産むべきかどうか悩んでいるのは女性の方で、男性の側は比較的出産に前向きです。
そのような違いが出る理由の一つには、上の子の出産の時に悪阻がひどかったり難産だったりと、夫には代わることのできない妊娠・出産の苦労が妻のトラウマになっている場合があります。
でも多くの場合はそれだけではなく、本来であれば男性も一緒に担うべき産後の子育ての負担が、物理的にも心理的にも女性の側に偏ってしまっている現実があります。
「3人目の壁」に対する認識が妻と夫との間で違うまま、産むか産まないかの決断をすることは、その後の夫婦関係に大きな影響を与えます。一緒に壁を乗り越えるために、男性にはできる限り、「産む当事者」の視点に立ってパートナーを支えていただきたいと思います。
たとえば、妊娠がわかって葛藤する妻に対して、夫はこんなことを言いがちです。
「本当は産んで欲しかったけど、xxx(妻の名前)がそんなに辛いなら産まなくてもいいよ。」
「産みたいなら産めばいいよ。」
妊娠・中絶の相談員として率直に申し上げると、どちらもあまり助けにならない言葉です。
まず一番目の発言について。「産まなくてもいいよ」によって、産む選択をした場合に想定される苦しみは回避できるかもしれません。でも、産まない選択をした場合に待っている別の種類の苦しみについても知っておいていただきたいと思います。
特に、夫から「本当は産んで欲しかったけど産まなくてもいいよ」と言われて産まない選択をした場合、女性は一人ぼっちで中絶後の罪悪感と戦うことになります。夫は産んで欲しいと言っていたのに、自分の心が弱かったせいで中絶を選んでしまった。これは自分一人の責任。夫に感情をぶつけることもできず、自分だけを責め続けます。うつ状態になり、上の子の子育てに影響が出る場合もあります。
二番目の発言も同様です。3人目を妊娠して悩んでいる女性にとって、100%の「産みたい」も100%の「産みたくない」もありません。すべての条件を脇に置いて純粋にお腹の中の子をどうしたいかだけを考えるなら、大抵の場合の答えは「産みたい」です。でもそこで自信を持って「産む!」と言い切れない不安や心配があるから悩んでいるのです。産みたいのに産む決心ができない理由をじっくり聞いて理解し、どうやったら不安を解消できるか一緒に考えることを、ぜひお願いしたいと思います。
男性に対し少し厳しい記事になってしまいました。でも別の記事でも書いている通り、妊娠中の女性はホルモンバランスも変わり、精神的に不安定になりやすい傾向があります。予定外の妊娠であればなおさらです。そのような時こそ、状況を冷静に理解し、妻の不安に寄り添うパートナーが必要です。「3人目ができてしまってどうしよう」は、今の夫婦間の子育てのあり方を見つめ直すきっかけにもなると思います。
二人で一緒にベストな答えを見つけるプロセスを、私たちもお手伝いします。ぜひご相談ください。
シングルで出産→子育て中のママのお話
前回の投稿で、シングルで子育てする場合のコミュニティの大切さについて書きました。
今回は、実際に私たちのコミュニティの中で子育てを頑張っているシングルマザーのユキさん(仮名)が「子育てのコミュニティ」について寄稿してくれました。
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私は妊娠発覚とほぼ同時期に離婚している、バツイチのシングルマザーです。妊娠中に少しの期間だけのライフホープネットワークのホームステイ経験もあります。それからシンシアさん(ライフホープネットワーク代表)とは、シングルマザーのママ友として今でも親子での交流をしています。シンシアさんが手料理を振る舞ってくれたり、子育ての相談事をし合ったり、一緒に買い物に行ったりもしています。
一般的に、『私は将来、思いがけない妊娠をして未婚のシングルマザーになる!』とか『私は将来、妊娠中に離婚してひとりで育てる!』とかいう将来設計を持つ人は、少ないかと思います。『愛する人と幸せな結婚をして、妊娠したら優しい旦那さんと幸せな気持ちでトツキトオカを過ごし、出産後も二人で切磋琢磨協力して育児をして…』なんて多くの方が考えると思います。私も、まさか自分が妊娠中に離婚するなんて思ってもみなかったし、妊娠発覚当時は不安で仕方なかったです。中絶も考えた時期もありました。当時からシンシアさんは前向きな言葉で励ましてくれたり、いつも祈ってくれたりしました。私はクリスチャンではないですが、ただ話を聞いてくれる人がいること、私と子供のことを考えてくれる人がいること、それだけで『私はひとりじゃないんだ。味方がいるんだ。』という気持ちの余裕ができました。
実は、私は元々、人付き合いが得意な方ではないです。大人数での仲良しグループは苦手で、本当に気が合った人としか一緒に居たくないタイプです。コミュニティに属すると言っても、決して大人数でなくてもいいしママ友でなくてもいいです。自分の居心地のいい数人の理解者と居ればいいと思います。
今の時代、なかなかご近所付き合いも希薄な世の中なうえ、コロナで前ほど交流を持つのが難しくなってしまいました。ライフホープネットワークの運営するカフェモナミや、カフェの場所で日曜日にある教会は、混雑していなくて子連れに理解のある空間なので、私もちょくちょく子供を連れて遊びに行っています。『子供がうるさい!』など怒る人は居ません。なので、もしこれを読んでいて悩んでる方がご近所さんなら、気軽にカフェやチャペルに遊びに行っていいと思います。クリスチャンでなくても、みんないつもウェルカムで迎えてくれます。ご近所さんでなければ、ぜひ身近で居心地の良いコミュニティを探してみてください。誰かに助けてもらうことや頼ることは恥ずかしいことでありません。コミュニティでお互い助け合って生きていくのが人間です。
元々一匹狼タイプな私でしたが、私たち親子を取り巻くみんなに支えられて、そのみんなと人生の一部を共有出来たことは、今もこれからもプラスになると痛感しました。シングルマザーとして子育てを頑張っている方々、過去の経験に苦しむ方々、少しでもお役に立てればと思い、私の経験と思いを語らせていただきました。ありがとうございました。