2022年2月13日

「パートナーが中絶後苦しんでいます。」

「パートナーが中絶後苦しんでいます。」                    


時々、男性の方からお電話をいただきます。

中絶後、パートナーが苦しんでいますが、どうしたらいいかわかりません、というご相談です。

そのような悩みを持つ方にまずお伝えしたいのは、どうしたらいいか戸惑いながらも彼女に寄り添おうとしているあなたの存在が、彼女にとってはとても大事だということです。

その努力に敬意を表しつつ、中絶後のパートナー(あるいは親しい友人や家族)に接する際に知っておいていただきたい3つのポイントをお伝えします。

(1)彼女の苦しみは想像以上です。

中絶後の辛さは、実際に赤ちゃんをお腹に宿し、そして失う経験をしたご本人にしかわかりません。

どんなに優しく彼女想いの男性であっても寄り添いきれない痛みがあります。

「今彼女は自分の想像の及ばない次元の苦しみの中にいる」という前提で彼女に接してください。

◆NGワード

「そんなに気にすることじゃないよ」

「辛いのはわかるけど」(その後に続く言葉の例:そんなにずっと暗い顔しないでよ/家事してもらわないと困る/そろそろセックスしたい)


(2)回復には時間がかかります。

中絶後のストレス症状については、ホームページで具体例をご紹介しているほか、前々回のブログ記事でもご説明しています。

中絶後の心の癒しはとても時間のかかるプロセスです。

何ヶ月、あるいは何年もかかることも珍しくありません。

長距離走だと思って辛抱強く伴走してください。

◆NGワード

「水子供養も終わったし、気持ちを切り替えよう」

「いつまでもくよくよしていないで元気になろうよ」


(3)「ごめんなさい」を侮るなかれ。

多くの女性は、中絶後にパートナーに対して怒りの感情を持ちます。

中絶に至るまでにはそれぞれに事情があったと思いますし、男性に非があるケースばかりではないと思います。

それでも、妊娠中や中絶後の女性の心はとてもデリケートです。

自分は悪くないのに…と思う前に、少しだけ立ち止まって考えてみてください。

妊娠がわかった時のこと。中絶を決める過程。手術前日や当日。手術後から今まで。

ご自分の言葉や態度を振り返って、少しでも彼女を傷つけたかもしれないと思うことがあるなら、どんな些細なことでも、どうか正直に伝えて謝ってください。

パートナーからの「ごめん」の一言が、どんなカウンセリングよりも女性の心を楽にすることがあります。

◆NGワード

「俺のせいじゃない」

「◯◯◯(彼女の名前や、中絶に関わった家族・医師の名前)にも責任がある」

「あの時お前がこう言ってくれれば/してくれればよかったのに」



心の傷を癒すのには時間と労力が必要です。

男性一人では抱えきれないほどの重荷になることもあります。

一人でお悩みの方、どうぞご連絡ください。

また、私たちの無料のカウンセリングを彼女におすすめしていただければ嬉しいです。


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